



令和7年2月28日、77期生の門出を祝うかのように暖かな春風を感じる佳き日、『第77回卒業証書授与式』が本校体育館にて執り行われました。コロナ禍の中学生活を経て、初めてづくしの体験に彩られた高校生活のラストを飾る卒業式は、これぞ77期生、思い出の集大成となったことでしょう。入場してきた卒業生は、緊張の中にも晴れやかな表情でした。





開式の辞に続き、国歌と校歌斉唱後、卒業証書授与。クラス担任の先生が、卒業生の名前を一人ずつ呼び、返事とともに卒業生が起立。一人一人の顔を確認しながら、ゆっくりと噛み締めるように読み上げる先生の表情と生徒の様子は、感慨深いものでした。

校長先生式辞より
77期生に課せられた宿題、「あなたにとって、幸せとは何ですか?」。この問いの答えを考え続けることが宿題です。そして、その大ヒントは、「幸せはあなたの心が決める」という言葉に込められています。
77期生に贈る言葉は、「いってらっしゃい、元気でな」。こみあげる先生の涙とともに、一生忘れられないお守りになる宝物のような式辞でした。
校長先生の式辞全文は『校長ブログ』をご参照ください。



在校生代表による送辞では、部活や学校行事でお世話になった77期生への謝辞とともに「先輩方の物語は今日新たな章を迎えます。白紙のページにご自身の手で豊かな物語が加えられていくことでしょう。」「自分の可能性を信じ一歩ずつ力強く歩み続けてください。」とはなむけの言葉が贈られました。

答辞では、卒業生代表の4名が三国丘高校でのさまざまな思い出を振りかえりつつ、この77期生で切磋琢磨しながら経験できて良かったと仲間への想いを伝えました。そして、これからの人生において3年間の経験を思い出し、「何とかなる」と“侮る”のではなく“楽観する”ことが自分たちをより強くより遠くへ導く原動力となるだろう、と力強く述べました。後輩たちには、たくさんの人がついてくれているので相談し、多くの人に応援してもらえる三丘生であってほしいとエールを送りました。3年間導いてくださった先生方や家族への感謝の言葉を述べたあと、「多くの思い出、学び、誇りを人生の糧とし力強く生きていきます。」と決意を心をこめて伝えました。

卒業生による歌は
SEKAI NO OWARIの『サザンカ』
『夢を追う君へ 思い出して くじけそうなら いつだって物語の主人公が立ち上がる限り 物語は続くんだ 嬉しいのに 涙が溢れるのは 君が歩んできた道のりを 知っているから』
何事にも真面目に取り組む卒業生の皆さんにとって、これまでの道のりは決して平坦ではなかったでしょう。皆さんが歩んできた道のりを知っているからこそ、その努力と成長に心から感動しています。困難に直面したとき、迷いや戸惑いが生じたとき、校長先生が式辞でおっしゃるようにここは皆さんの「実家」であり続けます。自信を持って新たな一歩を踏み出してください。皆さんの未来が希望と輝きに満ちたものでありますように。心から応援しています。





中庭には、最後のホームルームを終え子ども達を待つ保護者の皆様でいっぱいでした。卒業生たちは、別れを惜しんで写真を撮ったり、思い出話を楽しんだりして、いつまでもその場を離れたくない様子でした。その光景は、高校生活の3年間で築かれた深い絆と、共に過ごした日々の温かい思い出を感じさせるものでした。
生徒会からの「黒板アート」





これからの皆さんの未来が輝かしいものでありますように、PTA一同、心からお祝い申し上げます。
そして、77期生の皆さんがこの卒業の日を迎えるまで力強く支えてくださった先生方に、心より感謝申し上げます。